● 作業での注意・アドバイス事項
- DOT濃度の目安
- 構造材:16~20%(w/v)×2回塗り ※土台や柱など
- 下地材:15%(w/v)前後×1回塗り ※間柱、根太など(t=45x*)
- 板 材:20%(w/v)×1回塗り ※無垢板フローリーング(t=18)など
※広葉樹などの硬い木材でDOTが浸透しにくい場合は、1/2に薄め2回塗りしてください。
- DOT水溶液が木材によく浸透するには、気温が13℃以上で、13℃以下の気温では水分が浸透しにくくなります。
- 『ティンボアPCO』は、10%DOT水溶液は作業上安定していますが、15~20%DOT水溶液は飽和状態にあり、放置や一晩保管したりすると水分が蒸発し溶液が濃縮されると保存容器内でDOT粉末が可能性があります。沈殿を溶解するには、温水を加えて溶液を温めながらかき混ぜてください。
- 塗布・噴霧中にDOT水溶液がガラス面に付着することがあり乾くと白くなります。この汚れは温水が薄い石鹸水で簡単にふき取れますが、ガラスクリーナーは絶対使用しないでください。
- 木材の心材は辺材に比べ堅いため、DOT水溶液が浸透しにくく、塗布・散布後に白くなりますが湿った布でふき取ってください。
- 作業の効率化やの処理能力を向上する補強材などのサポート剤が数種類ありまので、必要に応じご検討ください。
● 作業で必要なDOT水溶液量
処理範囲 | 概算塗布面積 | 必要DOT水溶液 |
---|---|---|
新築の床下処理 (建築基準のGL+1m以内) |
処理範囲:1階床面積(m2)×1.5~2.0 追加推奨:1階床面積(m2)×1.1~1.6 |
(概算塗布面積)×0.1~0.11ℓm2 |
- 概算算定例:1階80m2
- 処理範囲:80×1.7=136m2 → 136×0.1=13.6ℓ
- 追加推奨:80×1.3=104m2 → 104×0.1=10.4ℓ (大引、根太など)
※内装材に無垢板を多用する場合など、プランニングにより前後します。
● 材料と道具
- 使用商品
- ティンボアPCO
- 粉末 1kg入×5袋=5kg
- 20%処理液 25ℓ
(15%処理液の場合は37.5ℓ、20%処理液の場合は25ℓ)
- ティンボアPCO
- 処理液の製作道具
- 目盛付きポリバケツ(10~40ℓ)
※又は、製作DOT水及び、〃×6割の位置に油性マジックで目盛線をマーキング - 灯油ポンプ
- ポリタン
- 攪拌用丸棒2本、プラスチツク等の攪拌棒、プロペラ式攪拌棒(PRO)
- 目盛付きポリバケツ(10~40ℓ)
- 塗布処理道具
- スプレー法
- 噴霧器 ※ノズルは粗めのものを使用
- 塗布
- 刷毛塗り ※推奨
- ローラー
- 作業の安全対策
- 長袖シャツ、長ズボン
- 手袋(ゴム、ポリエチレン)
- 安全ねがね、ゴーグル
- マスク(有機溶剤用)
※閉め切った空間での作業には埃・ミスト用マスクを着用してください。
- スプレー法
● 「ティンボアPCO」の製作方法
【注意事項】- 商品購入時に同梱される説明書などを参考に編修しています。
詳しくは「使用説明書 」などをよくお読みください。