高濃度の予防/防腐防蟻処理

 ホウ酸塩防腐防蟻処理の歴史が日本より長い海外では処理濃度の高い地域も多く、アメリカでは高濃度の加圧注入土台を販売し、外部から進入するシロアリが最初に近づく土台まわりを特に強化しています。
 国内では加圧注入による高濃度の防蟻処理は施設も少なく満足に普及しませんが、工務店や大工さんなどでも準備しやすい小規模の「どぶ漬け」で、高濃度の木材をホウ酸塩処理をして、海外の防腐防蟻に倣い土台まわりの強化を推奨しています。

小規模どぶ漬け処理

ホウ酸塩小規模どぶ漬け装置

どぶ漬け装置は、大工さんの手で製作することができる
低コストで準備可能な小規模な装置です。

【 どぶ漬け処理装置材料 】
  • どぶ漬け槽(ふね)
    • 本体 : 木製、内寸 300(w)x320(h)x4,300(L)mm~
    • 飼木 : 木材orSUS-20x40, @600mm
         シ-ト敷
    • 重し : 木/CB/石など ※鋼製鎖で緊結
    • その他 : 温度調整付投げ込みヒーター(冬季や低温時使用) など
  • 処理作業
    • dot水溶液の濃度は、3~4kg/m3 BAE 前後を基準に、地域や周囲の被害状況を考慮して強化。
      ※シロアリのいない防腐対策に必要な寒冷地では濃度を低減することもできます。
【 土台 4本処理 】
  • どぶ漬け槽(ふね)内寸 : 300(w)x320(h)x4,300(L)mm ~
  • 作業dot水量(4本) : 155ℓ~
  • 使用dot粉 : 10%(15.5kg)~20%(31kg)
ホウ酸塩小規模どぶ漬け:土台 4本処理

効率の良い処理作業を考慮し、どぶ漬け槽の巾を広げる。

ホウ酸塩小規模どぶ漬け:土台 6本処理 ,  ホウ酸塩小規模どぶ漬け:土台 6本処理
【 活用 】
  • 土台のどぶ漬けに製作した槽(ふね)は、根太、間柱などのどぶ漬け塗装に活用
  • 水溶液の濃度を調整し、どぶ漬け直後に引上げる方法は、刷毛塗りより短時間で正確にdot処理作業ができます。
  ホウ酸塩小規模どぶ漬け:根太 5本処理 ホウ酸塩小規模どぶ漬け:間柱 5本処理

世界の浸透濃度基準等

 ホウ酸塩防腐防蟻剤の国内の基準では、JAS規定では濃度が 1.2kg/m3 BAE 以上とされていますが、日本よりホウ酸塩を防腐防蟻処理の歴史が長い海外では、下記の表のとおり多くの国で濃度の高い基準が設定されてい ます。

(2016年資料より)
ヨーロッパ 規格EN117 5.6 kg/m3 BAE
英国 一般的 1.8 kg/m3 BAE
ドイツ ※長年にわたり 1.0 kg/m3 BAE
アメリカ 最も過酷な猛暑地域に適用 4.0 kg/m3 BAE 同等
  米国木材保存協会規格 AWPA U1-12
  対イエシロアリ 4.5 kg/m3 BAE
    〃以外 2.7 kg/㎥ BAE
オーストラリア 食害防止 1.09 % BAE
  スギ辺材試験 0.9-1.8 kg/m3 BAE
日本 JAS規格 (ほう酸)
 ※1995年改正
1.2 kg/m3 BAE 以上
※屋内に用いる防虫処理
   ( ティンボア換算 1.0 kg/m3 BAE 以上 )
森林総合研究所 推奨 3.0 kg/m3 BAE 以上
  某協会の「生涯補償」 4.0 kg/m3 BAE
※真空加圧注入処理
※ BAE:braicand equivalent (ホウ酸当量)
※ % BAE (質量パーセント、重量割合)

ホウ酸塩防腐防蟻剤-濃度算定シート

 どぶ漬け処理のサポートに、処理木材の寸法からdot水溶液やdot粉の量、木材に含まれるdot粉の濃度(kg/m3)などを確認する「ホウ酸塩防腐防蟻剤-濃度算定シート(エクセル2003ファイル)」を制作し、「ご購入者専用サイト(ダウンロード資料室)」に掲載しています。

※算定シートの使用方法などはインターネット画面(Skype)を利用し質疑応答しています。
 ご希望の方はメールにてご連絡ください。