ネジ穴の埋木/簡単な補修

 時計のムーブメントは長年修理を繰り返される間に、固定するネジが何度も取り外され、木でできたケースのネジ穴ゆるんできます。
 ムーブメントを取り付けている4本のネジが、しっかり固定していないと、時計の動きが不安定になりますので、ネジのゆるみが生じ、ドライバーで締め付けても空回りしてしまう場合は、ケース部分を埋木してネジ穴を新たに作ってください。

1)
  • 時計のムーブメントをはずす前には写真を撮っておいてください
  • 埋木部分を確認します
2)
  • 埋木の材料には、安価な柳の木箸を準備します
  • 穴の大きさに合わせ先端を、ナイフで削ります
3)
  • 加工した埋木の先端に木工用ボンドを塗り、ネジ穴に差し込んでください
  • 取り付けた埋木が乾いたらナイフで切り離してください
4)
  • 埋木がケースにフラットになるよう、周りの木部を削らないよう余分な部分を削ってください
    ※スチール定規を飼いカッターナイフの刃をしならせて削ります
5)
  • ムーブメントの補修しないネジ穴部分を締め、新たに作ったネジ穴の中心をキリで少し穴を開けます
  • ネジを締め付け完了です