長持ち住まいの促進/活動

地球環境エコロジーを考えたとき、住まいを長く使用することが日本人にとって大きな課題の一つとなります。欧米の住まいは建物が崩落するまで新築することは有りません。日本では高温多湿の気候による結露や雨漏り、地震・火災による災害などで一般的に建てられる木造住宅の寿命が極短に短くなっています。
 しかし正しく木材を使い維持管理していくことで長持ちの住まいを確保できることは、私たちが係わる古民家が証明しています。
 会では古民家の再生と平行し、未来の古民家を促進することで、建築廃材の放出を減らし、co2の削減につながるエコロジー活動を実施していきます。

長持ち住まいづくりのポイント

  • 地域の気候風土に適した材料・工法の選択
    • 建物の各部分の耐久性を高める
    • 耐久性の高い良質の木材を使用
      → 「新月伐採の木」が注目されています
    • 防湿・換気・結露の対策
    • 基礎の高さ確保
    • 土台を主に木材の防腐・防蟻
  • メンテナンスのしやすい建物の計画や構造、設備図の保管
  • 家族構成やライフスタイルの変化に対応できる間取り変更しやすいプランニング

効果

  • 建築廃材の放出量を減らす
  • 無駄な税金を出さない → 新築時の取得税、新築後の高額な固定資産税
  • 質の良い建材の使用で工費は上がるが、年間当りの建物使用坪単価は1/2以下に縮小
  • 建て替えを再検証
    →湿度と土地の狭い関係も影響するが、ヨーロッパでは住まいが崩壊しない限り新築しない

木造長持ち住まいの構法

土塗り壁の民家型住宅 ・・・土塗り壁の家/民家型住宅
落とし込み板壁の民家型住宅 ・・・落し倉構法/民家型住宅
八ヶ岳に建つアルプス・チロル地方のログハウス(Itlia)アルプス・チロル地方のログハウス(Itlia) ・・・ログハウス(チロル地方)
極厚の無垢板パネル住宅(Austria) ・・・ピュアウッドハウス