害虫の被害/防腐防蟻処理

シロアリ

シロアリ被害分布日本地図

 建築物などを加害するシロアリは世界中に生息している2260種のうち、53種にすぎず、多くのシロアリは森林地帯に生息し、枯れた木材や落ち葉を食物とし、物質循環に大きな役割を果たしています。特に熱帯地方では水分や通気など土壌条件の改良に非常に重要な働きをしており、地球環境という視点にたてばなくてはならない益虫で、生物多様化からの観点からなのです。

 シロアリは目が退化しているため匂いによって餌となる木材を見つけます。一般的にシロアリは松を好み、桧を嫌いますが、これは木材に含まれている微量の油性成分の匂いのためで、腐り始めた木材からは、シロアリが特に好む誘引物質ができます。

 白アリは土の中などに棲み家(コロニー)を作り、数万から数百万のファミリーで暮らしており、 コロニーと建物の土台や柱などを行き来して、 木の柔らかい部分を食害していき、表面を残して食べ進んでいくため、発見されにくいのが被害を大きくする要因のひとつです。

[主なシロアリ]

  • ヤマトシロアリ
    • 日本全国に生息し、大きな巣を作るのでなく、土台等の食害部分が巣をかね、建物の土台、柱、浴室、洗面所、洗濯桶、台所、便所などの建物下部に被害が集中し、地上1m以上には及ばないのが普通です。
       乾燥に比較的弱いため、湿った木材や地中に生息し、京阪神地域の95%はこの種で、山の中、公園、庭等、自然界で普通に生息しており、羽アリは4月から5月にかけての日中に群飛します。
  • イエシロアリ
    • 世界中のシロアリの中で最も加害の激しい種類で、古材よりも新材、湿った木材が大好物で、主に海岸線に生息し、大きな巣を作り1つの巣に生息する個 体数は100万にも達する場合があり、家の被害も甚大です。
       水分を運ぶ能力がある為、床下だけでなく、屋根裏の梁まで被害が及ぶことがあり、羽アリは6月から7月の夕方から夜に群飛します。
  • アメリカ乾材シロアリ
    • 特別に水分を必要とせず、乾燥した家の柱や天井裏の梁、枠材さらには家具や建具まで食い荒らすことです。
       日本に定着したアメリカカンザイシロアリは、カルフォニア南部から移ってきたもので関東以西の海岸地域に分布していると考えられています。温暖で海に近い海域を好み、冬の気温が氷点下になるような地域には生息しません。
       日本のヤマトシロアリやイエシロアリに比べ、巣の規模は大きくありませんが、被害は着実に拡がり、羽アリの飛来が原因としてあげられ、日本の建築基準法による土壌処理や地盤面から1mまでの薬剤塗布では防げません。

ヒラタキクイムシ

 建物や家具を食害する代表的な害虫で、被害を受ける木材はラワン材とナラ材が多く、木材を食害するので建物や家具の美観を損ね木材の強度も失います。

 幼虫はラワン、ナラ、ケヤキ、カシ、竹などを好み木材表面近くで冬眠して春に孵化し、通常は5~6月頃に成虫が小孔を開けて飛び出しその際に木屑と糞を一気に外に排出します。

[主なヒラタキクイムシ]

  • ヒラタキクイムシ
    • キクイムシと呼ばれることも多く平たく活発に動かないため目を凝らさないと見つけにくい。
       被害箇所には、きな粉を撒いたように木屑が散乱し、壁や柱に画鋲で刺したような穴が見つかるため、キクイムシの被害自体は見付けやすい。
  • ナラヒラタキクイムシ
    • ナラヒラタキクイムシは体長2.0~5.0mmで、色は赤褐色~濃褐色。ケヤキヒラタキクイムシとの違いは、上翅の色彩は一様で、胸の中央の縦の溝がより深く、アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、チリに分布し、日本では北海道に分布する。
       主に野外の貯木場や庭先や軒下の薪、竹材などから発生することが多いが、屋外に接した建築木材からも発生する。
  • ケヤキヒラタキクイムシ
    • ケヤキヒラタキクイムシは体長2.8~5.0mmで、色は褐色~黄褐色だがしばしば上翅の会合部が暗色になり、中国、朝鮮半島、イギリスに分布し、日本では本州、四国に分布する。
       主に野外の貯木場や庭先や軒下の薪、竹材などから発生することが多いが、屋外に接した建築木材からも発生する。
  • 腐朽菌
    • 湿気のある木材に侵入し急速に木材を破壊します。菌によっては地面や水漏れした部分から乾燥した木材に水分を運び木材をコロニー化するものもあります。DOTは腐朽菌に接すると高度の毒性を示し、木材の腐朽菌を殺すと共に腐朽菌の侵入を阻止します。
  • その他
    • アラゲヒラタキクイムシ