シロアリから家を守るためには建築基準法で定められた防腐防蟻剤処理は最低限として実施しますが、敷地の環境によっては不十分な場合があり、補強しておかなければなりません。 |
1) コンクリートの基礎を高くする 地面から上がってくる水蒸気は、建物の木材に湿気を与え、シロアリが好む環境にします。建物は建築基準法に定められている1mまでが特に影響し、コンクリート基礎を高くすることで、木部への負担を減らすことができます。 |
2) 外壁まわりの埋戻しには水はけの良い切込砂利などで 建物工事の一般的な埋戻しは、場内の土工事で掘削した土を使いますが、施工上の都合で外部から客土を入れる場合もあり、運が悪いと搬入した土にシロアリの巣や卵など含まれていることもあり、やがて家の中にシロアリが侵入し建物が被害をうけます。 |
3) ベタ基礎の一体打ちでシロアリの侵入路を減らす 木造の基礎工事は、昔は布基礎がほとんどでフーチングと立上がり部分は同時にコンクリートを打設していましたが、最近はベタ基礎が主流になりベース部分と立上がり部分を2回に分け打設する建設現場が多くなり、このときにできた打継部分から雨水や湿気が入りシロアリの侵入路になる場合があります。 |
4) 基礎パッキンや鋼製束の使用 木造住宅の工事を簡単にするため床下部分に、基礎パッキンや鋼製束といった新しい工法をとりいれる現場が増えています。 |
5) 深い軒の出 建物の軒の出を深くすることは、デザインやコスト、敷地の条件などにより左右されますが、風雨から建物の足元を直接ぬらすことが避けられ、上記(1,2)同様、建物まわりを湿気の少ない状態にすることができ、シロアリが好む条件を減らします。 |